コニシロク タンブラー

写真と言葉と、ときどきエロス。

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 映画「サマーウォーズ」を見てつくづく思ったのですが。

 この監督の作品の好きなところは「わかりにくいものを素人にもわかりやすくする努力がハンパない」ということ。

 たとえば、ネットにちょっと詳しい人が見たら劇中内のネット描写は突っ込みどころ満載なんです。世界中のシステムをたった一つのOZというシステムに依存していたり、暗号がたった一晩で世界中に50人も回答正解者が出るような脆弱さだったり。

 しかし、この監督のインタビュー記事にもありましたが「ネットのプロフェッショナルの人と何度もすり合わせをして、あまり複雑になり過ぎないように今の形に落ち着いた」という。
 また、コンピューターの情報戦というのをすさまじい勢いでキーボードを叩くとか、大量のアバターを画面で表示する事によってすごさを表現するなど、知識のない人にもなんとなくすごいことをやっている、という意識だけ植え付ける。だから物語が面白く感じる事が出来る人が多いんだと。

 マニアが映画を作ると、詳しいが故にこの部分が現実的になりすぎて素人がついていけない、あるいは知識がないと面白くない作品になりがちです。

 だからこそ、わかっていてあえて「解りやすくする」という大切さが必要なんだろうなと。

 大半の映画を見る人はネットに詳しくなりたいために見るのではありません。自分も含め、あくまで世界を「なんとなく楽しく」見るための舞台装置としてこの映画を見ているのでしょうから。
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